Q1 |
UT-3010,4000シリーズは、多岐管やドライチャンバーの取付は可能ですか? |
A1 |
チャンバー寸法はFDUと共通ですが使用できません。
下図の用に凍結乾燥機とは構造が異なるため、凍結乾燥はできません。
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Q2 |
Q1で、UTと多岐管との直接の接続は無理との事ですが、どの様にすれば凍結乾燥が行えますか? |
A2 |
原則として、凍結乾燥機としての使用は、お薦めできませんが、多岐管を別の場所の設置し、UT+ノズル付き蓋(又は透明蓋)に真空ホースを接続することで、凍結乾燥はある程度可能となります。
注意1:FDUシリーズと異なり、真空配管径が細いため凍結乾燥機に比べ昇華速度が遅くなる等、
影響が出てきます。また、試料の自己凍結による真空配管内の閉寒も凍結乾燥機に比べ
起こりやすくなります。
注意2:ノズル付き蓋を使用したと時の最低到達真空度は約13.3Pa(0.1Torr)です。
したがって凍結乾燥機より到達真空が悪いので、条件によってはサンプルが溶解する恐れがあります。 |
Q3 |
UT-3010、4000シリーズに使用できる真空ポンプの排気能力に制限は有りますか?ある場合どの位までですか。 |
A3 |
UT-3010A・4000A型は最大200L/minまで。
UT-3010L・4000L型は最大500L/minまで。
それ以上能力の高いポンプを使用しますと、捕集がうまくできなくなる可能性があり
性能保証の範囲外となります。 |
Q4 |
オプションのノズル付き透明蓋の材質はアクリルとの事ですが、水系溶媒でアクリルとの相性が悪い溶剤は何がありますか? |
A4 |
水系溶媒(水に溶ける溶媒)では、アクリルとの相性が悪い代表的な物に、エタノール、メタノール等アルコール溶剤があります。
アルコール溶剤を捕集の場合は、必ずステンレスノズル付き蓋をご使用ください。 その他水系溶媒でアクリルと相性の悪いのは、エーテル系溶剤、エステル系溶剤です。 これらは、ガラスコンデンサをご使用ください。 |
Q5 |
槽内温度表示機能搭載とありますが、槽内のどこの部分の温度を拾っているのですか? |
A5 |
蒸発器(冷却コイル)の出口温度です。つまり、蒸発器にて熱交換後のガスの温度を拾っています。実際のトラップ温度に近い温度を表示しています。 |
Q6 |
排熱量はどの位ですか? |
A6 |
それぞれ最大負荷の時の排熱量で示しますと、
UT-3010A 約150W
UT-3010L 約340W
UT-4000A 約280W
UT-4000L 約600W
です。(実測値ではなく、机上計算上のものなので、あくまで目安です) |
Q7 |
産業機械の排気ラインに有害ガスのトラップを設けたいのですが、飛んでくるガス量はごく微量ですが、UT-3010A型でトラップ出来るでしょうか? |
A7 |
飛んでくるガス量が微量でも、蒸発速度が早かったり、ガスの温度が異常に高ければ、トラップしきれない可能性があります。必ず飛んでくるガスの流速(L/min
or
m3/h)、ガスの物性(比重)、ガスの蒸発潜熱(kcal/kg)を聞いてください。
上記が判明した場合は、以下の計算式で代入してください。
ガスの流速(m3/h)×ガスの比重(kg/m3)×ガスの蒸発潜熱(kcal/kg)=X
kcal/h
上記数値 X が、UT各機種の冷却能力と見比べて能力の範囲内かどうか判断していただければ、トラップ出来るか否かがわかります。 |
Q8 |
従来機種と新機種との違いは何ですか? |
A8 |
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従来機種
UT-50,50L,
80,80S型 |
新機種
UT-3010A,L,
4000A,L型 |
特 長 |
冷凍機冷媒 |
HCFC |
HFC |
地球環境に優しいオゾン破壊係数0の冷媒 |
ノズル付き蓋
(蓋部) |
ステンレス |
ステンレス又は透明アクリル製 |
透明アクリル製はトラップ槽内が常時確認が可能 |
ノズル付き蓋
(ノズル向き) |
180° |
透明アクリル製の蓋はノズル回転機構付 |
真空ホースが無理なく接続 |
トラップ方式 |
UT-50L以外は
直接コイル式 |
全機種缶体冷却方式 |
トラップ液の排出、槽内洗浄が容易 |
デフロスト機能 |
UT-50Lのみ搭載 |
全機種搭載 |
スイッチ一つで用意に解氷 |
-80℃の大容量
トラップ |
設定なし |
除湿容量4L
最低到達温度
-80℃ |
除湿量の大きな-80℃対応を新規ラインアップ |
機能 |
− |
トラップ温度表示 |
トラップ槽の冷え具合を確認 |
− |
ノズル付き透明蓋クランプ |
ノズル付き透明蓋と本体をワンタッチで固定 |
− |
真空ホース固定用ホルダー |
真空ホースを固定し、重量のある真空配管が安定 |
− |
耐震金具 |
地震対策用 |
− |
トラップ槽飽和検知機能(オプション) |
連続使用時や真空ポンプの保護に一役 |
− |
真空ポンプコントロールユニット(オプション) |
万が一の冷凍機異常時、ポンプ強制停止
停電時に強制リークし、ポンプの油逆流を防止
油回転ポンプの運転積算時間を表示、油交換の目安となります。 |
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