FAQ
チラーに関するよくある質問をまとめたページです。
製品に関して
- CA-1115D型とCA-1115E型の違いはなんですか?
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CA-1115D・1115E型はいずれもアラーム出力や遠隔操作入力ができる機種ですが、1115E型は1115D型の機能に加え、水槽内に長さの異なるフロートスイッチを搭載した水位低下アラーム(下図)と循環水の流量を監視する流量センサを搭載しています。
- CA-1115B型とCA-1115F型の違いはなんですか?
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CA-1115B・1115F型はいずれも純水循環が可能な機種ですが、1115B型は循環経路にイオン交換樹脂をセットしないで循環する場合に使用できるのに対し、1115F型はイオン交換樹脂を セットして循環ができるタイプです。常に純水の電気伝導度管理を行ないたい場合は、CA-1115F型をお選びください。
- ※電気伝導度の目安はCA-1115B型が0.1mS/m(1μS/cm)以上の純水、CA-1115F型が0.01mS/m(0.1μS/cm)以上の純水になります。
- RoHS指令に対応しているチラーはありますか?
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RoHS指令対応チラーは以下の通りです。
- CAE-1020A・1020S型
- CAE-1310A・1310S型
- CCA-1112A・S型
- CCA-1123A・S型
- CA-1116A型
- NCC-3000A・3000B・3000C・3000D・3100A・3100B・3100C・3100D型
- 長期間の連続運転は可能ですか?
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HS-6・8・12型は可能です。連続給水が行なえます。
HS-6・8・12型は水道配管からオーバーフロー式で供給水を連続で補充できます。(水槽内の蒸発度合いに合せて給水の調整が必要です)HS-1・1000型は基本的にラボ用なので給水仕様はありません。連続運転を行なう場合には定期的に水の補充が必要です。
- HS型シリーズはオイル循環できますか?
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特注対応になります。HS-1型以上の大型機種の場合には特注対応になります。小型のオイル循環には恒温水槽 NTT-20G型、プログラム精密恒温水槽 NTB-221型をご用意しています。
- HS型シリーズは開放系循環に使用できますか?
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使用できません。開放水槽に循環が可能な開放系用低温恒温水循環装置 CTP型をご用意しています。
仕様・機能に関して
- 循環先の発熱量がわからない場合、手がかりとして何がわかれば機種選定できますか?
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- 1発熱量の算出方法は色々ありますが、一番正確なのは、水道水を発熱物の熱交換器等の配管経路に通水し、入口と出口の水の温度差と通水流量がわかれば算出できます。
流量は、発熱物の熱交換器出口にバケツやメスシリンダーなどで流した水を一定時間採水し、その体積(または重量)を1時間に換算して求めます。
- 例:水道水を発熱物に循環した結果、入口温度20.0℃、出口温度21.5℃、採水量は10秒採水して1.6Lだった。
計算式(21.5-20.0)×1.6×(60/10)×60=864kcal/h
864×1.16≒1002Wさらに配管経路での放熱を考慮して、上記発熱量(1002W)に、1.2~1.5倍の安全率を掛けた値で、チラーを選定することになります。
- 2上記1のように水道水が循環できない場合は、発熱物の比熱、比重、体積(または重量)およびその発熱物が何℃から何℃まで何分で上昇するかがわかれば算出できます。比熱、比重は水が1に対しての数値がわかると求めやすくなります。
- 例:比熱0.8、比重1.2、体積100Lの発熱物が25℃⇒40℃まで上昇するのに30分かかる発熱物の発熱量。
計算式(40-25)×0.8×1.2×100×(60/30)=2880kcal/h
2880×1.16≒3340W上記1と同様に、配管経路での放熱を考慮して1.2~1.5倍の安全率を乗じた熱量で、チラーを選定することになります。
- 1発熱量の算出方法は色々ありますが、一番正確なのは、水道水を発熱物の熱交換器等の配管経路に通水し、入口と出口の水の温度差と通水流量がわかれば算出できます。
- 常に発熱する循環先に、60℃で温調させたいのですが、高温でも冷却できる機能はありますか?
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低温恒温水循環装置NCC-3000・3100型シリーズは、全機種温調範囲Max.80℃まで全温度域で冷凍機が入りますので、発熱体を高温側で温調させることが可能です。
NCB-1210A・B型は60℃で設定はできますが、冷却機能はありません。
- 純水が循環できる機種はどれですか?
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純水が循環できる機種は、CA-1115B型、CA-1115F・1115F2型、CA-2600F・2600F2型、NCC-3000C・3000D・3100C・3100D型になります。
但し、電気伝導度1μS・cm以上の純水と規定しているのが、CA-1115B型、NCC-3000C・3000D・3100C・3100D型になります。また、循環経路内にイオン交換樹脂を設置した使用はできません。それ以外の機種は、電気伝導度0.1μS・cm以上の純水が使用でき、チラー水の水質管理のために、循環経路内にイオン交換樹脂を設置した使用が可能です。
- 純水が使用できない機種は、なぜ純水を使ったらダメなのですか?
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純水は空気中の炭酸ガスを取り込むことでpH低下を招き、銅や鉄など金属の腐食を招きます。
また、循環ポンプの軸受け摺動部の摩耗を促進し、水漏れや流量低下などの不具合を誘発する恐れがあるためです。純水、脱イオン水といったチラー水をご使用の場合は、必ず純水循環が可能な機種をご選定ください。
- チラーの排熱量を教えてください。
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使用するチラーの消費電力+使用される液温での冷却能力=およその排熱量になります。
- 例)CA-1116Aの消費電力が11A、設定10℃での冷却能力が1200Wなので、
およその排熱量は、1.1kVA+1.2kVA=2.3kVAです。
- 例)CA-1116Aの消費電力が11A、設定10℃での冷却能力が1200Wなので、
- CA-1116A型を温度設定範囲(-20~30℃)外のところで冷却させることはできますか?
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CA-1116A型に限らず全機種温度設定範囲外での使用は、製品保証範囲外になります。
CA-1116A型の例ですと、設定温度上限は30℃ですが、温度設定範囲外の温度から下がらない場合は、冷凍機の過熱運転になり、冷凍機の寿命を著しく縮めることになります。また、-20℃以下での運転は、装置内配管の結露結氷やポンプ内での結露の発生など、故障の原因となることが想定されるので、低温側での温度設定範囲外での運転はできません。- ※温度設定範囲下限が-20℃なので、-20℃以下での運転はできないようになっています。
- 循環経路内に不純物をろ過するフィルターをつけたいが、何か問題ありますか?
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フィルターを適切に交換をしていただければ、特に問題はありませんが、仮にフィルターの目詰まりで完全閉塞してしまうと、締切り運転となるため、循環ポンプに負荷がかかり故障につながります。
そのため、フィルターの詰まり具合が目視できるものをご選定いただき、定期的な交換、清掃等をお願いします。
但し、フィルターの目が細かすぎると、目詰まりによる圧力損失の要因となり、循環ポンプの故障の原因となりますのでご注意ください。フィルターの種類についてはご相談ください。
また、オプションの圧力計や流量計を取付けると交換時期の目安となります。
- CAEやNCCは水槽容積が小さいが、熱負荷で温度が急上昇して途中で止まったり装置が壊れたりしませんか?
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チラーの冷却能力を大きくオーバーする極端な熱負荷量だと、冷却能力が足りず冷凍機が過熱運転になることが考えられます。間欠的なヒートショック(1時間あたりのトータル発熱量がチラーの冷却能力内であることが条件)であれば、一時的に温度は設定温度より外れますが、水槽容積が小さいため、迅速に設定温度まで戻す(冷やす)能力が高いので、特に影響はありません。
また、設定温度+○℃(工場出荷時は5℃:○の値は任意で設定可能)以上上昇した場合、「A-0」の表示の上限温度アラームが発生しますが、制御は続行します。
- 市販のクーラント(LLC)を使いたいんだけど、何か問題はありますか?
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組成はエチレングリコールまたはプロピレングリコールなどのグルコール系で、実際にご使用いただいている実績はありますが車のラジエーター専用のため推奨はしていません。
弊社で販売しているナイブライン®Z-1型との違いは、防錆剤や防腐剤などの添加剤の効力が実証されていないこと、LLCは車のラジエーター専用に作られた、大気と接触する部分がない完全密閉系での使用が前提であることにより推奨していません。
- CA-1116A型をマイナス温度で終夜運転できますか?
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1週間以内の運転であれば多くの実績があります。
1週間以上の運転の場合で、特に周囲環境が空調の効かない夏場などの高温多湿の場合、断熱材が吸湿して断熱性能を失う恐れがあるので、そのご使用の場合は特別仕様(断熱材回りをさらに断熱した仕様)にて承ります。
- NCC型で低温から高温までを1液で使用したいのですが、推奨できる熱媒体はありますか?
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残念ながら1液でご使用できる熱媒体のご用意はありません。
- ナイブライン®Z-1型は何℃まで使用可能でしょうか?
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ナイブライン®Z-1型の上限使用温度は60℃になります。
メンテナンスに関して
- 藻や水垢・サビを防止するために防錆剤や防腐剤を添加したいのですが、問題はありますか?
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市販の防腐剤、防錆剤は、接液材質に問題ないとされていますが、使用環境や雰囲気、運転状況、水質など多くの要因によって、予期せぬ不具合やサビの発生など起こることがあります。
よって、防錆剤などの添加は製品保証の対象外になります。なお、上記のような防錆剤の代わりに、低温用熱媒体のナイブライン®(Z-1型)を40%程度の水溶液にして、チラー水としてご使用いただくことで、防錆剤、防腐剤として効果があります(CA-3000・4000型シリーズ、大型冷却水循環装置シリーズを除く)。但し、水と比べて粘度が上がるため、2割程度の流量低下と、1割程度の冷却能力の低下が起こりますのでご注意ください。
- ナイブライン®Z-1型のメンテナンス方法を教えてください。
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必要な冷却能力、流量を維持するため、ナイブライン®の適正濃度を維持する必要があります。定期的な濃度管理とpH測定が必要になります。
濃度管理:月1回程度、比重または屈折率により濃度を測定してください。
濃度の確認にはナイブライン®濃度計をお求めください。
pH測定:月1回程度、pHが8~9の範囲に入っているか確認してください。また、防錆対策および特性を長期間維持するため35wt%以上の濃度でのご使用をおすすめします。
- 配管内が汚れてしまったが、どのように清掃すれば良いでしょうか?
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一度取り外して新しい配管に交換されることをお奨めいたします。
チラーの水槽内部は数回水で洗浄して、1ヵ月から3ヵ月程度の間隔で新しい熱媒体に交換をしてご使用していただく事をお奨めします